食パン袋、DM袋、スーパーのサッカー台にあるロールのシャカシャカ袋。コンビニのおにぎりやケーキをラッピングするフィルムって何で出来てるのでしょうか?

2020年7月1日からレジ袋が有料になりましたが、私たちの身の周りには沢山のポリ袋があります。

目次

食パン袋はポリプロピレン(PP)

食パン袋はポリプロピレン(PP)で出来ています。ポリプロピレンの長所は以下の通りです。

・引っ張りや衝撃に強い
・表面が硬く、なめらかで傷がつきにくい
・加工しやすく、安価で大量生産しやすい
・光沢のある無色透明のフィルムを作ることが可能
・添加する材質により特性を向上させることが出来る

食パン袋だけでなく、おもちゃ、家電製品、DVDのケース、自動車の部品だけでなく、コップや食品トレイ、文具など日用品、注射器などの医療現場にも幅広く使われています。


30年程前は、紫外線による劣化や印刷が出来ないという短所が目立ちましたが酸化防止剤を添加し、下地処理を表面に施すことで、食品、家電、医療現場で活躍しています。

DMやラッピングの透明フィルム、通販カタログの袋も同じPP?



DM袋、サンドイッチ袋、ケーキのフィルム、ラッピングフィルム、カレンダー袋、通販カタログ袋、食パン袋全て質感が違いますが、元をただせば同じポリプロピレンです。

ポリプロピレンの加工方法により分類が異なります。

IPP袋は食パン1斤やクリアブックの中身に



食パン一斤やクリアブックの中身、カレンダー袋に使われるのがIPP(Infration Polypropylene=インフレ無延伸ポリプロピレン)です。IPPの利点と欠点は以下の通りです。

・側面が破れにくい構造
・ひっぱりに強く弾力がある
・大ロット注文しか受け付けていないので、おおざっぱなデザインしか出来ない

 

CPP袋は重たいDMや、チルド食品パッケージに使う

ポストにビニールに包まった書籍大の通販カタログが入っている事はないでしょうか。これら通販カタログの梱包袋がCPP(Cast Polypropylen=無延伸ポリプロピレン)です。
CPPの利点は以下の通りになります。

・透明度が低いが表面に社名やCMを自由に印刷できる
・延ばさないで加工しているので、重いDMをいれても破れない
・小ロット生産可能なので、DMやチルド食品パッケージに使う


冊子大のDMだけでなく、スーパーに売っているチルド商品や、ソーセージ、ピザなどのパッケージに使われているのもCPP素材です。ラミネート加工がしやすいという点で、おでんだね、こんにゃく、大豆の水煮、はんぺんのパッケージにも使われます。

DM、ケーキフィルム、ラッピング、用途が多いOPP袋

ケーキフィルム、ラッピング、DM袋、サンドイッチ袋に使われる透明でバリっとした袋をOPP袋と言います。

OPP(Oriented Polypropylen=二軸延伸ポリプロピレン)の特徴は以下の通りです。

・小ロット生産、納期が早い
・ポリプロピレンお縦横に伸ばし精製するので透明度が高いフィルムとなる
・強度が低く傷つきやすい
・値段が安くサイズが豊富

ポリプロピレンの袋だけで3種類、用途によって使いわけられている事や、製法を工夫して使いわけをしている事が判りました。

ではシャカシャカ袋は、どんな素材でできているのでしょうか。

シャカシャカの薄い袋は高密度ポリエチレン(HDPE)


シャカシャカの薄い袋は高密度ポリエチレンです。スーパーのサッカー台にロール状に置いてある袋です。

スーパーに納入されているロール状のものは矢崎化工(株)が製造する『タイミーパック』と呼ばれるHDPEが多く、1ロールに付き2000枚の袋が巻かれていています。1枚の薄さは0.006~0.008mmが多く1枚あたりの原価は1円前後です。

高密度ポリエチレンの特徴としては以下のものが挙げられます。

・半透明の乳白色で質感はシャカシャカしている
・引っ張りに強く、空気や水を通しにくい
・薄すぎると様々な要因で裂ける事がある
・熱や冷気に強い

スーパーで貰うシャカシャカ袋は薄く、調理した料理の保存をするには向きません。何を選ぶべきでしょうか。

食品保存、調理には食品用高密度ポリエチレン袋を選ぶ


食品保存や湯せんなどの調理には、食品用の高密度ポリエチレン袋を選びましょう。選んで使う際は以下のことに気を付けます。

・ポリ袋の厚みが0.01~0.02mmのものを選ぶ
・調理した料理の保存と湯せんに使う
・電子レンジや、直接火にかける料理には使わない

シャカシャカ袋が料理に使えるのは『湯せんと保存』だけという事です。


食品用高密度ポリエチレン袋はロール状のものもあれば、ビニール袋状のものもあります。沢山使うという方はお得な業務用を選びましょう。


裏技として、シャカシャカ袋とカセットコンロでご飯を炊く事も出来ます。被災してからでは遅いので練習してみかしょう。

高密度と低密度ポリエチレンの違いと用途って?


ポリエチレンは高密度ですと高低温にある程度耐えられますが、低密度ですと耐えられません。
低密度ポリエチレンは、特性からブ厚い製品が多くケチャップやマヨネーズの容器、プチプチに使われます。

まとめ


レジ袋が有料になりましたが、私たちの生活には石油由来の袋が2通り主に出回っているのが判りました。

  • ポリプロピレン(IPP、OPP,CPP)
  • ポリエチレン(高密度、低密度)

この2つ素材の最大の課題はリサイクルの難しさです。完全リサイクルする事が簡単になれば、普及するのではないでしょうか。