寒中お見舞いは、年賀状を出し忘れてしまった時に送ることができるものです。

しかし、本当は自分が喪中の時や相手が喪中の時にも送ることができる便利なツールということを知っているでしょうか。

気になるのは寒中お見舞いが「いつからいつまで送ることができる」のかどうか。調べてみると、年賀状から寒中お見舞いを送るタイミングの切りかえは相手が住んでいる地域によって違いがあることがわかりました。寒中お見舞いの時期、寒中お見舞いを送る時のハガキの書き方や文例、ちょっとしたヒントをまとめました。

目次

寒中お見舞い(寒中見舞い)とは

1月に入り、年賀状を出し忘れてしまった時に出すのが「寒中お見舞い」。返事が遅くなった、相手からの年賀状が遅かった時に書くことができます。この寒中お見舞い、出す時期のマナーがあります。

寒中お見舞いを出す時期は?

寒中お見舞いは、「松の内」が明けて立春までの間に送るのがマナー。松の内は一般的に1月7日です。

2020年だと、

松の内……2020年1月7日
立春……2020年2月4日

まとめると、2020年、寒中見舞いを送る時期は、2020年1月8日~2月3日の間です。1月7日までは年賀状を送ることができます。年始に年賀状が届いた時には、すぐお返事を書けば年賀状でOKです。

寒中お見舞いは大阪や京都だと違う!?

従来、松の内は小正月が終わる1月15日までを指していました。1月7日になったのは江戸時代のこと。現在でもそれが引き継がれて、1月7日を松の内としている地域がほとんどです。しかし、大阪や京都では、今でも昔の1月15日を松の内としている地域があります。

相手の地域のマナーにもよりますが、寒中お見舞いを関西地方に出す場合は1月中旬以降にした方がいいかもしれません。

寒中お見舞い(寒中見舞い)は喪中の人にも出せる!

寒中お見舞いは、年賀状をもらったのに返事を出せなかった場合に送ることが普通だと思っているかもしれません。しかし、それ以外にも使えます。

  • 喪中はがきの挨拶
  • 自分が喪中で届いた年賀状の挨拶 

寒中お見舞いは年賀状が遅くなった時はもちろん、喪中の人への挨拶や喪中が届いた時の返事としても出せます。年賀状を1年に1度の連絡手段と使っているのなら寒中お見舞いでお互いの近況を伝えます。

寒中お見舞い(寒中見舞い)の文例テンプレート

寒中お見舞いに書く内容は、

  • 「寒中お見舞い申し上げます」の文章
  • 相手の体調などを気遣う文章
  • 自分の近況を相手に知らせる(テンプレートではない場合も)
  • これからのつきあいをお願いする
  • 日付

です。簡単なテンプレートを下に紹介します。自分の近況は入っていないので、手書きで加えて作成してみてください。イラストも無料でインターネットにあるので、組み合わせて作成すると手軽にできます。

寒中お見舞いテンプレート①

寒中お見舞い申し上げます

寒さの折、いかがお過ごしですか
皆様にはお身体を大切にして過ごしてくださいますようお祈り申し上げます。

令和〇年〇月〇日

寒中お見舞いテンプレート①

寒中お見舞い申し上げます

毎日寒い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか
〇年は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。

令和〇年〇月〇日

寒中お見舞いの送付が遅い場合

寒中お見舞いを送るのが遅くなってしまった場合は、

「年賀状をいただき、ありがとうございました。挨拶が遅れてしまって申し訳ありません」

の1文が入っていると親切です。

喪中の人に出す場合

喪中の人へ出すのが遅い時は、

「ご服喪中につき新年の挨拶を控えさせていただきます」

の一文を入れます。

自分が喪中の場合

自分が喪中で年賀状が届いてしまった時は、寒中お見舞いで対応します。

「喪中のため、年賀状のご挨拶を遠慮させていただきました。」

の一文を入れます。こうすることで、年賀状を送らなかった理由がわかるので、相手にも親切です。

便利な寒中お見舞いハガキも

「寒中はがき」は文房具店はもちろん、郵便局でも売っています。

参考:ゆうちょ.jp

種類は4種類。イラストがそれぞれ異なっていて、雪うさぎ、梅、椿の花の絵が描かれています。値段は5枚入り240円で、63円の切手をはることで送ることができます。あいさつ文、絵が印刷されています。

寒中お見舞いのテンプレートは、インターネットで無料のものがありますが、郵便局で購入したものに自分の近況を手書きで書き、投函することもできます。

寒中お見舞いは思った以上に使える!

相手から喪中はがきが届いて、「1年に1度の連絡だったのに」と思った時や、自分が喪中で相手から年賀はがきが届いた時。年賀状を送れない時に、寒中お見舞いはがきは意外に使えます。

送る相手によって松の内が違うため、1月中旬ごろから2月初旬までに送ると安心です。インターネットには文例のテンプレートやイラストもあり、自作することもできます。郵便局でも売っているので、住所さえ知っていればすぐに送ることができます。