’20年12月に日産ノートが8年ぶりにフルモデルチェンジしました。

リリースされて半年、ライバル車との性能の比較、詳しい仕様、街乗りの乗り心地が気になります。ノート推しの声だけでは物足りないですね。

そこで前回はリーフの試乗をしてきた元整備士の筆者が今回車検の代車として2日間ノートを試乗しました。

目次

日産ノートってどんな車?

日産ノートは、’05年に初代が誕生して’21年は3代目。3代目は純電気自動車になります。仕様は以下の通りです。

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  • 3代目は、8年ぶりフルモデルチェンジ、ノート初のe-power搭載
  • 1.2リッター・直列3気筒DOHCエンジン搭載(HR12DE型・Sモデル)
  • 最高出力:60 kW (82 PS)/6,000 rpm
  • 最大トルク:103 N·m (10.5 kgf·m)/4,800 rpm(いずれもSモデル)
  • 全長×全高×全幅:4,045 mm×1,505 mm×1,695 mm
  • ホイールベース:2,580 mm
  • 車両重量:1,190~1,340 kg(FF~4WD)
  • 5ドアHBのコンパクトカー
  • ホンダ・フィット、トヨタ・ヤリス、マツダ・デミオと比べられる
  • F、Sモデル(FF)、Xモデル(4WD)がありオプションはXモデルしか選べない
  • 妥当かつオススメモデルはS
  • ’21年度グッドデザイン賞受賞
  • 製造工場は日産自動車追浜工場(神奈川)

実際にノートe-powerに乗ってみた

’20年末にフルモデルチェンジされたばかりのノートe-power。
車検の代車で2日間ディーラーからお借りする機会がありましたので乗りました。

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ビジュアルはこんな感じです。ディーラーで見た時に比べて家に帰ってくると
大きいイメージがあります。ボディカラーは13色中・限定色のガーネットレッドです。

前回のリーフの試乗ではディーラーの営業の方に横に乗って頂きe-powerの操作方法を
説明して頂きましたが、こちらの方が簡単です。

試乗で重視したポイント

2日間の試乗で重視したポイントは以下の通りです。

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  • どこでも車庫入れがスムーズに出来るか
  • 車2台がかろうじてすれ違う道路でもストレスなく運転出来るか
  • バック、サイドミラーは見やすいか
  • 後部座席は広いか
  • ラゲッジスペースは広いか
  • 一人旅が出来るぐらい車中泊にむいているか

これらのポイントをクリアできているかどうか実験してみました。

運転はスムーズだが、車庫入れは微妙

運転は国道、公道、商店街の細い道など午前午後夜に分けて運転してみました。

特に重視したのは道幅6m弱の狭い夕方の交通量の多い国道での運転です。大型トラックや宅急便、自家用車など様々な車が頻繁に行き来する狭い旧街道を運転してみましたがスムーズに運転出来ました。

意外にてこずったのが車庫入れです。

ノートだけでなく他の車でもパーキングアシスト機能があります。事前に操作の動画を見たのですが。アシスト機能のないガソリン車に乗り慣れてるので、かえって操作に手こずりました。

パーキングアシスト機能も慣れれば使いこなせるようになるとは思いますが、目視で一発車庫入れをしている身として使いにくいのが現状です。

サイドミラーは他のコンパクトカーとそん色ありませんが、バックミラーが見えにくいのが難点です。

後部座席はコンパクトカーの中でもダントツに広い

ノートの後部座席はライバル車の後部座席に比べててゆとりがあります。

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170cm大の男性が後部座席に乗っても足を伸ばせるのではないかという余裕と天井の高さです。

ラゲッジスペースはスーツケース4つ積めるスペースがあります。車中泊が出来るかどうかの検証はディーラーの方をはじめとしてキャンプマニアが行っている動画が出てきます。

加速もスムーズで街乗りには最適と言えるノートですが意外なデメリットもあります。それは何でしょうか。

ノートのデメリットとは?

ノートだけでなく電気自動車や最近の車に共通するデメリットは数々あります。

  • シフトレバーが使いにくい
  • ナビが遠回りになる
  • プロパイロット(ナビリンク機能付き)は要るかどうか不明
  • 万が一ぶつけたら高額修理になる

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ノートが採用したのは『プリウス式』と呼ばれるプリウスと同じ形のシフトレバー。電動自動車が普及するにつれシフトレバーはプリウスの様な五速マニュアル型か、ベンツの様なボタン式になるか二極化するとみられます。

気になるのはXグレード以降のみつけられる最新鋭オプション・プロパイロットです。合計45万になるオプション+諸経費+税金を足して自分の好きなオプションをディーラーで付けたとすれば300万を超えてしまいます。しかもこれらの機能いるかどうかも不明です。

最新鋭の車あるあるですが、ぶつけると高額修理になる事もわすれてはいけません。

例えばフロント部分はLEDランプにカメラセンサーが埋め込まれた特注の一体型フロントグリルです。万が一ぶつけた場合は、高額修理になります。例え保険にはいっていたとしてもかなりランクが下がります。

ノートは50代以降のユーザーに人気

ノートは50代購入者の7割が50代以上というデータも出ています。

車は買うものでなく数年おきに変えるというサブスクが若年層で流行る中、車を乗ることが楽しみであり『乗りたい車の選択肢や予算が限られてきた』日産車オーナーにとって選択肢の1つがノートになったのではないでしょうか。

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日産のサブスクサイト・ニッサン・クリックモビのラインナップでノートの月額リース価格を見てみますと44000円~になります。

法定点検が2年おきですので、法定点検を4年行うと新車本体価格になるので50代以降の方になると『新車を購入するほうがいい』という考えになりますね。

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10月~12月にかけてはディーラーで試乗イベントも行われていますので、実際にノートに乗ってみてはいかがでしょうか。