親がある日突然スマホを契約してきて困った事はないでしょうか。ある日突然高額料金の請求が来て驚いた人も居ると思います。
ガラゲーからスマホに代替したばかりの後期高齢者はスマホは『月額料金さえ払えばどこでも使い放題、サポートは無料』と勘違いしています。
ここでは実際に、2カ月前にらくらくホンに代替した筆者の母親が使いこなせず高額請求された痛い経験を踏まえ親に内緒でコッソリ、らくらくホンをカスタマイズする方法を説明します。
目次
らくらくホンって?
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らくらくホンは、NTTドコモが初めて携帯電話及びスマートフォンに代替えする高齢者をターゲットにした端末です。発売当初の’90年代はMOVA携帯、’21年現在は簡易型アンドロイド携帯となっています。
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携帯各社がリリースする高齢者向けのスマートフォンは以下の特徴があります。
- RAMは3G、容量は32GB
- ボディカラーは3色
- ベースはアンドロイドだがレイアウトも機能も絞っている
- スマホの使い方に慣れた人から見ると要らない機能が山ほどついている
- 1カ月間無料の携帯キャリア各社提供のアプリがインストールされている
- 細かい設定をしなければ、使い勝手は悪い
では高齢者がスマートフォンに代替するきっかけとなったのは何でしょうか。
コロナワクチン予約とガラゲー終了がきっかけ
らくらくホンをはじめとする高齢者向けスマホが売れるようになったきっかけは以下の理由です。
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- コロナのワクチン予約がLINE及びインターネットでしか出来ない
- ガラゲーの通信システム(FOMA)が終了になる
- 息子や孫との連絡手段はスマホだけになってしまった
- 町内会の連絡は全てスマホになっている
- 何もかもがネットで事前予約でスマホが必要
電話とカメラ機能さえあれば充分と考えていたユーザーが一気にスマホに代替するきっかけとなったのは、コロナ禍が大きなきっかけでしょう。
それだけであれば良いのですが高齢者は『スマホ本体はカスタマイズ次第で便利にも不便にもなる』という事をしりません。そこで手渡す前に私たち息子、娘がある程度カスタマイズする必要があるのです。
親に内緒でらくらくホンをカスタマイズする方法
親に渡す前に、らくらくホンをカスタマイズするには以下の事柄があります。
- wifiを設定する
- キャリア各社がインストールしているアプリは解除する
- 本体にインストールされている古いアプリは削除する
- モバイル通信の上限は最低限にする
- アプリの自動更新は止めて、更新はwifiがつながった時のみに設定する
- Bluetoothを止める
- 位置情報検索を止める
- googleセーフサーチは子供並(15歳以下)に設定する
dアカウントをまだ設定していない場合は、息子や娘のPCもしくはスマホから設定しましょう。これで親が勝手に料金プランを変える事を防げます。
端末を持っている親が、家にいる事が殆どであればモバイル通信はオフに設定しておきましょう。
取り扱い説明書は必要な事柄が書かれていない
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こちらは、らくらくホンの取り扱い説明書です。B5サイズ250Pに及ぶ分厚い冊子ですが、ラップトップPCの取り扱い説明書よりも無用の長物です。
ラップトップPCを使う時に取り扱い説明書を読むでしょうか、読みませんね。
説明書に目を通した所、各部位の名称、文字入力、メール送信だけで説明書の5分の1を割き、自社アプリの宣伝に4分の1のテキストを割いています。他に書かれている事も、読まなくても判る事柄です。
どのスマホユーザーも知りたいであろうwifiの設定、通信費の節約方法などは書かれていません。
親がスマホに慣れてきたら格安キャリアを
親がらくらくホンで物足りなくなってきた場合は、格安キャリアのスマホで一番安い料金プランに設定したものを与えましょう。
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その際には前もって全て設定したものを与えることをお勧めします。
親にコッソリ内緒で、らくらくホンを設定する方法まとめ
親にコッソリ内緒でらくらくホンを設定をもう一度おさらいします。
- ベースはアンドロイド携帯
- 親が操作になれていないうちに預かりカスタマイズする事
- wifi設定を頼まれた時点でカスタマイズする事がお勧め
- 親が家でスマホを使うことが多いならモバイル通信はオフにする
- Bluetooth、位置情報検索など不必要な項目はオフにする
- キャリアの有料アプリ、古いアプリは削除
- アプリの自動更新はオフにする
- dアカウントは娘や息子が設定しておく
- 通信容量は1Gから始めさせ極力wifiを使わせる
- らくらくホンに慣れてきたら格安キャリアの一番安いものに代替させる。
ここまで読んで頂きありがとうございました。