ほうじ茶と番茶って何が違うのでしょうか。ほうじ茶は疲労回復と口当たりの良さで市場に瞬く間に広まりました。’’06年と比較して市場規模は16倍になっています。ラテ、アイスをはじめとした嗜好品に加工され認知度が広まり抹茶と肩を並べる市場の広さになったのです。
その一方で、ほうじ茶と番茶の違いって何、という人も多いのではないでしょうか。わざわざ家で急須を使ってほうじ茶を入れるのは面倒という人が大半だと思います。そこで今回は、ほうじ茶と番茶、かりがねの違いについて実際飲んでみて違いの説明をしたいと思います。
目次
ほうじ茶と番茶の違い
ほうじ茶と番茶には厳密な違いはありません。
ほうじ茶の発症は大恐慌の1920年代、京都の茶商がお茶が売れず大量のお茶をどうしようかと悩んだ末、勿体ないので煎ってみたところ美味しかったのがはじまりです。
京番茶もピンからキリまであり、田舎で作られる『余ったお茶を煎っただけ』のものは、大きなヤカンで作ります。上等な煎茶を焙じたお茶は急須にいれて分量を守って入れます。
ヤカンでいれるほうじ茶(京番茶)の葉っぱは大雑把
ヤカンでいれるほうじ茶の葉っぱは、この様に大雑把です。
味も薄く、さっぱりしています。お値段の割に香りがなく、ゴクゴク飲むタイプです。介護施設や病院でも麦茶や十六茶、ほうじ茶を置いている施設がありますが、患者さん、入居さんの脱水を防ぎ、リラックスさせるためだそうです。
普段使いにお勧めのほうじ茶は業スー
普段使いにお勧めのほうじ茶は、業務スーパーのほうじ茶です
200gで300円未満です。熱湯で一気にだしても、葉は細かい方ですが、葉と茎がミックスされ適度に入っているので、渋くなりすぎず飲みやすいのが特徴です。はとむぎ茶やウーロン茶がお好きな方にも好まれる万人向けの味です。
かりがねとほうじ茶って何が違うの?
かりがね(雁が金)は、ほうじ茶の一種で、お茶の茎(かりがね)だけを煎ったものです。茎ほうじ茶、棒茶とも言われ加賀棒茶もこれにあたります。
茶葉を煎るよりも手間がかかる上、茎はまろやかな香りがあります。
市場に出回るほうじ茶シロップを利用した、ほうじ茶ラテやほうじ茶スウィーツが黒糖のような香ばしさがあるのに対し、茎茶である雁が金は、まろやかさを感じます。
ほうじ茶、番茶のデメリットは?
市場ではリラックス効果があり疲労回復に役立つといわれるほうじ茶ですが少なからずデメリットはあります。
- 大量に飲むと腹痛、下痢になる
- カフェインが含まれているので夜飲むと眠れなくなる
ほうじ茶は、熱々のものをマグカップ1杯程度なら健康によいのですが、作り置きしたものを冷蔵庫にいれて麦茶感覚でゴクゴク飲むと、ふくまれるタンニンやカフェインの作用で腹痛や下痢が起こります。
健康にいいものは大量にとればいいというのではないことを覚えておきましょう。