家を新築・リノベーションする際、見落としがちなのが階段。適当に決めてないでしょうか。高さ、・奥行き、幅で子育て、老後の過ごしやすさが決まるといっても過言ではありません。

認知症になった祖母と同居した三世帯住宅で過ごし、現在は膝を痛めている筆者が階段のカスタマイズで家が決まる重要性について解説したいと思います。

目次

段差は高すぎても低すぎても登れない

階段の段差は高すぎても低すぎても登れません

建築基準法で、階段の高さ、奥行きの最低基準は定められています。

階段の段差は23cm以下(小学校以下は16cm以下)になっていますが、足腰が弱ると20cmの段差でも辛いです。こちらの写真は我が家の階段です。

©生活に役立つ.com

三世帯住宅なので、降り口2つが踊り場と、らせん階段になっていて、後は普通の階段になっています。らせん部分の段差は18cmですが、普通部分は22cmです。同居する後期高齢者の母に聞きますと、階段は登り辛く、最後の方でホっとするといいます。

これは理由があり、理学療法的に18cmだとお年寄りが上り下りしやすい階段の高さになっているのだそうです。長く住む家を建てるのであれば、階段の段差は20cm弱にとどめることが無難ですね。

奥行は基準の倍以上あった方がいい

階段の奥行きは建築基準法では15cm以上ですが、よく考えてみて下さい。足がはみ出します。階段を上がる時、足がはみでず、ある程度奥行があるのが理想的です。

下の図は階段の普通部分の奥行きです、23cmありました。

©生活に役立つ.com

こちらはらせん階段部分で、50cmです。踊り場にあたる部分なのでここが広いと安心して降りられます。

©生活に役立つ.com

私が考えるに、奥行き23cmでも狭い感じがします。30cmあれば安心して登れます。

では手すりはどこにつければ良いでしょうか。

手すりは降りる時に利き手側になる方に

階段の手すりは両側にあるのがベストですが、片方しかつけられないのであれば、降りる時に右側、大半の人の利き手になる様につけましょう。

いかがでしょうか。

家を建てる際に、見落としがちになるのが階段ですが、一番最初に使うものであり、一生お世話になるものです。だからこそ、ライフスタイルと照らし合わせて、きちんと考えることをお勧めします。