発酵あんこ、別名小豆麹(こうじ)をご存じでしょうか。小豆と米麹と水だけで長時間発酵させたあんこなのに、砂糖なしでもほのかに甘いのが特徴です。

今回は、炊飯器で小豆麹を作る方法を解説させて頂きます。私自身何度も作っている方法で、休日半日でお手軽に作れるので是非試してみて下さい。

目次

小豆をふっくら炊き上げる

小豆麹作りで用意するのは、小豆1袋(約200~250g)と、米麹です。米麹はスーパーの豆や豆腐を売っているチルドコーナーに売っています。

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小豆麹を作る前に、鍋で小豆を炊き上げます。小豆は皮が硬いので熱湯から炊くのがポイントです。

  • 鍋に小豆と小豆の3倍のお湯(200の小豆なら600ccのお湯)を入れて、5分炊く
  • お湯のアクをとり、お湯と小豆を分ける
  • 別の鍋に熱湯600cc入れ、小豆を入れて、弱火で40分ほど煮る
  • 途中で小豆を煮た時に出たお湯を少しづつ挿す
  • 型崩れしない様に、ホクホクするまで、煮汁を煮詰める
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小豆を炊き上げた後に、煮汁が300cc程残っていれば完成です。

炊飯器に小豆と麹を交互に入れる。

一定の温度で長時間発酵させるため、炊飯器に小豆と砕いた米麹を少しずつ加えていきます。下の図の番号順の様に、少しずつ加え、煮汁300ccを真ん中あたりで加えて、麹、煮小豆を重ねます。

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炊飯器の蓋をして保温のボタンを押します。8時間保温ですが。できれば3時間~5時間置きに一旦止めて中をかき混ぜましょう。

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3時間ごとに炊飯器を開けてかき混ぜ、8時間経過しました。

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お赤飯のお粥の様なルックスですが、味見するとほのかに甘いのが判ります。麹や小豆の粒が好きな人はこのままでもいいですし、あんこのペースト状が好きな人は、フードプロセッサーにかけましょう。

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フードプロセッサーにかけるとこうなります。お菓子に使うには、小豆の粒をほどほどに残す方がいいかもしれません。

小豆麹(発酵あんこ)は何故体によい、栄養素は?

小豆麹は何故体に良いのでしょうか。まず発酵食なので、麹の酵素、乳酸菌、アミノ酸を摂ることができます。腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を良くするのに役立ちます。

その他にも、便秘解消、アンチエイジング、貧血予防、冷えやむくみ予防に良いとされています。

小豆は生薬で『赤小豆(せきしょうず)』と呼ばれていて、脚気、心臓病、腎臓病、便秘に処方されています。これは小豆に含まれるビタミンB群からきています。

その為、小豆に砂糖を加えると効能がなくなってしまうのです。何故なら炭水化物や砂糖の消費にはビタミンBが必要だからです。

その点、小豆の効能を活かしながら腸内環境を整える小豆麹でしたら体にも良いのではないでしょうか。