医療機器として定着したMRI(磁気共鳴映像法=Magnetic Resonance Imaging)。MRI検査の時の注意点、検査代、当日の服装など、検査が初めての方は判らないことが多いのではないでしょうか。
今回は半年に一回MRIの検査を受けて30年以上の筆者が、検査時の注意点、検査代など、患者の視点からMRI検査を受ける時の説明をさせて頂きます。
目次
MRI検査当日に心掛けること
MRI検査を受けるには、基本的にかかりつけ医の紹介状が要ります。その方が待たされずに済む上、後の診断もスムーズに住むからです。
検査日2日前ぐらいからなるべく規則正しい生活を送り、暴飲暴食をしないように心がけることも大事です。
検査当日は検査予約時間の最低でも30分前に病院に入って受付をしておくようにしましょう。受付で紹介状を渡すと、病院の放射線科に案内されます。
MRI検査当日の服装
MRI検査時は綿100%の浴衣のような検査着に着替えなければいけません。これがゴワゴワしていて年齢を問わず素肌に着るには男女共々抵抗を感じるのではないかと思います。
MRI検査当日は脱ぎ着しやすい服で下はパンツルックであればなんでもいいと思います。MRIで禁忌になるものは案外多いので主に以下の点に気を付ければよいかと思います。
- 金属のついた服やインナーは禁止なのでズボンやブラは脱ぐ
- コンタクト、指輪、入れ歯、湿布、補聴器、使い捨てカイロは外す
- メイクは薄く、マスカラはしない
- 検査着の下はスポーツタイツやレギンス、上はタンクトップ
検査当日スポーツレギンスとタンクトップの上に何か着ていくのと、効率が良いです。私は検査当日はスポーツレギンスとタンクトップの上下の上に、ボトムとTシャツ、ジャケットで病院に行きます。
貼るカイロは案外盲点になりがちなので、必ず外してから検査にのぞみましょう。では検査の時間や検査中はどの様な感じでしょうか。
MRIはどんな種類がある?
MRIは検査前に造影剤を打たなければいけない機材もいまだ出回っていますが、令和に入ってからは造影剤なしでもOKのMRIも導入されています。
機材冷却のためにヘリウムガスを使うことや、閉所恐怖症の患者さんへの配慮から、永久磁石を使ったオープン型のMRIも導入されるようになりました。
今回筆者が検査を受けたのは、造影剤なしのMRIです。過去には造影剤ありのMRIで検査を受けましたが、金属のかぶせ物をした奥歯が熱を持って大変だったのを覚えています。では造影剤なしの頭部MRIはどれぐらい時間がかかるのでしょうか。
MRI検査時間は30分ほど
筆者がうけたMRI検査は頭部ですので時間は30分ほどです。顔面が動かないようにクッションで固定され、寝かせられたままドーム型の機械に自動的に頭が移動します。
MRI検査を何度もやっていて唯一慣れない点があるとすれば音です。眠りかけたと思った頃に独特の様々な大きな音がするのでドキっとすることがあります。検査のためと判りつつも、これだけは慣れない方が多くおられる理由も判ります。
気になる検査代は割と高額
検査が終わった所で、気になる検査代をみていくことにします。筆者の場合はサラリーマンではないので三割負担です。内訳は以下の通りです。
- 初診(288)
- 診療情報提供料1(250)
- コンピューター断層診断料(450)
- 電子画像管理加算(120)
- MRI撮影(1330)
MRI撮影の点数がやたら高いです。保険点数は1点=10円と決められています。
点数合計が2438の三割負担なので、7310円です。リーマン時代が長かったので、あの頃はもっと安かった…と思います。
MRI検査についてまとめ
いかがでしたでしょうか。MRI検査いってきてと、かかりつけ医者に言われたけれどMRIって怖い、高いというイメージがあるという方も多いかもしれません。MRI検査について患者側からみた注意点は以下の通りです。
- 検査2日前~前日は規則正しい生活で、暴飲暴食はやめる
- 検査当日のインナーは、スポーツレギンスとタンクトップ
- インナーの上に、服を着るつもりで検査に行く
- 貼るカイロ、コンタクトは意外と盲点はずすこと
- 検査代は三割負担国保なら7000円代、1万円はみておくこと
- 検査結果をCD-Rで渡してもらう所がある
MRIはあくまで、患者さんの疾患を、かかりつけ医が具体的に知るためのひとつの手段だと思います。肩の力をぬいて検査を受けてみられることをお勧めいたします。