車を購入した時、車庫証明をディーラーに丸投げしてないでしょうか。平日に管轄の警察に行くのが面倒という理由で車庫証明をディーラーに丸投げするのはもったいない話です。
ディーラーで車庫証明を取ると2万かかりますが、実費は2500円程度で済むのです。少しの手間でできる車庫証明、自分で取ってみませんか。
元自動車整備士で、過去に週3日車検、定期点検、車庫証明などの書類を書き、自分の車の車庫証明は3回とも自分で取った私が、車庫証明の取り方を説明します。
目次
車庫証明って何?
車庫証明書は、自動車保管場所証明書といいます。
自動車の保管場所があることを証明する書類で、新車中古車どちらでも必要になります。
ご自身で所得される場合、ディーラーの営業マンが、以下の内訳が添付して必要書類を渡してくれます。
保管場所申請書は車体番号を書かなければいけないので、ディーラーから手渡される場合は、車体番号は明記された書類が送られてきます。管轄の警察署に赴き記載した書類を提出します。
この書類は4枚つづりになっているので、印鑑を押す所は、印鑑証明用の印鑑を押しましょう。車庫は使用者の自宅住所から2km以内と決まっています。守らないと車庫飛ばしとみなされ最大20万の罰金が科せられます。
初めて使う車庫の場合は新規、すでに車庫証明をとったことのある車庫の場合は代替を選択します。
新規の場合、車両番号の記載は不要です。私は自宅の車庫、代替え、引き取り納車なので、代替を選択しました。
親と同居だと車庫証明はどうなるの?
車庫証明所得の疑問で多いのは、親と同居もしくは二世帯住宅、世帯主は名義上親というものです。この場合の車庫証明は、自認書(自己所有)か、そうでないかという話ですね。
正確には、保安場所使用承諾許可書を提出することになります。世帯主として親に直筆で書いて貰います。くわしくはこちらの記載例を参考にしてみて下さい。
保管場所所在図はgoogle地図添付もOK
保管場所所在図は、google地図を印刷し、別紙参照として添付してもOKです。ただし判りやすいように心がけましょう。手書きも可能ですが自宅の近くにある幹線道路、目印になる建物などをなるべく多く描いた方が良いです。
2時間ほどで描いた手書きの所在、配置図です。車庫証明を取る自宅は最寄り駅から徒歩20分。ランドマークになりそうなものは、殆ど見当たらない住宅地。この様な方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
この様な場合は、家から半径徒歩10分以内の所から地図を描き始めて下さい。そして家の周り徒歩5分圏内を詳しく描くことで所在、配置図に説得力が出ます。
車庫の寸法が全く判らない場合は、図るという手もありますが、手っ取り早いのは、自宅の設計図です。測量のプロが図ったものですので間違いありません。私はこれでガレージの寸法と家の前の道路幅を描いてます。
車庫証明は警察のどこに出すの?かかる日数は?
車庫証明を出すのは管轄の警察署の交通総務課です。窓口に大きく案内が出ているので迷うことはありません。車庫証明発行手数料は2040円です。現金、各種クレジットカード、電子決済が使えます。
車庫証明にかかる日数は軽自動車で1~3日。普通乗用車で1週間です。私の場合は1週間でした。書類手続きが終わった後、この様なメモ用紙大の受理書を渡されるので、正式書類が貰える1週間後までなくさないようにしないといけません。
車庫証明で所在図を書くのは何故かというと、車庫証明書類を申請して中2日以内に警察の方が現地調査に来られます。書類に書いてあることが正しいかどうか、車庫の計測など調べていきますので、虚偽のないようにしましょう。
車庫証明の標章の意味
1週間後、無事車庫証明が発行されました。
標章のシールは車の内側、左後方ガラスに貼ります。標章の内訳は以下の通りです。
- 9桁の標章番号(保管場所申請承諾書にも同じ番号が記載されている)
- 保管場所の位置を示す都道府県及び市(特別区を含む)町村名
- 保管場所標章を発行した警察署長
発行手数料は510円で、万が一破損した場合の再発行手数料も同じです。自身で車庫証明を所得した場合、こちらの書類他、印鑑証明書類などを添えて、ディーラーの営業マンに渡します。
車庫証明の有効期限は40日
車庫証明を所得後、ディーラーは車を車検に通し、陸運局に車を登録します。車庫証明所得から車検までの日数が1カ月以上開かないようにしなければいけません。
車庫証明を自分で取る方法のまとめ
いかがでしたでしょうか。
車庫証明を自分で所得するのは案外簡単ということがお判りいただけたかと思います。もう一度車庫証明を自分で所得する方法を以下の通りおさらいしてみましょう。
- 車庫証明の実費は2500円程度
- 正式名称は自動車保管場所証明書で新車中古車どちらでも必要
- 親と同居の場合と、自分が世帯主の場合書類が一部異なる
- 車庫は自宅から2km以内
- 車庫証明発行は軽自動車の方が早い
手続きさえ間違わなければ案外スイスイと取れてしまう上、電子決済のポイントも貯まるのでお得ですね。