トイレは毎日家で使うもの。
便座のふち、便座の裏側に赤いスポット状の点や線になっていることがあります。
赤い汚れや赤い線、あれはいったい何なのでしょうか。
汚れの正体は赤カビ。赤カビがついている理由や原因について、予防法、対策法は?洗剤は何を使えばいいのか?取れない悩みを持つ人の解決策を紹介します。
目次
トイレの赤カビの原因・理由は何?カビではない!?
赤カビができるのに必要要素は、ロドトルラと呼ばれる酵母菌です。カビではなく、酵母です。しかし、じめじめとした湿気の多い場所を好むことはカビによく似ているため、赤カビと名前がつけられています。
また増殖するスピードもカビよりも早く、2日や3日で繁殖してしまうこともあり、旅行の間に家をあけているだけで赤カビができたりしてしまうことがあります。体内に入ると腹痛、下痢といった症状になってしまうほか、アレルギー原因になることもあります。
赤カビの原因は、尿の中の尿石と呼ばれるカルシウム。最近は少なくなりましたが、男性で立ったまま尿をすると床や壁にまで点々とした飛沫として尿が飛んでいることがあります。目が届かない場所にまで尿が飛んでいることがあります。
トイレの赤カビの対処法・落とし方
赤カビの対処法は、軽い赤カビ汚れを落とすだけだと比較的簡単。使うのは中性洗剤です。
中性洗剤をかけるほか、取れない赤カビには重曹水をかけたり、塩素系の洗剤を使う掃除方法もあります。
トイレの赤カビの落とし方①:中性洗剤で落とす
まず、中性洗剤は比較的多く使われている洗剤です。
中性洗剤とは?……
有名なのは、食器用洗剤の「キュキュット」や「ジョイ」、室内用の洗剤「マジックリン」があります。洗濯用洗剤だと「アタック」や「ボールド」、「ウタマロクリーナー」もあります。
トイレ用の中性洗剤も多く販売されていて、トイレルック、サンポール、スクラビングバブルの超強力トイレクリーナーが中性です。成分表示に「中性」と書いてあるものであれば、赤カビに効果的。トイレ用の洗剤がなくても、キッチン用、お風呂場用でも中性洗剤であれば使えます。ウタマロクリーナーはトイレ用にしている人も多いです。
直接スプレーしたり、厚手のキッチンペーパーに少し塗りひろげて磨いたりすることで汚れを落とせます。
トイレの赤カビの落とし方②:重曹で落とす
重曹は、ベーキングパウダーとも呼ばれています。洗濯に使うことでひどく汚れたものも洗い落とすことができます。重曹は水に溶かすことでアルカリ性になります。粉だとアルカリ性でも酸性でもありません。
中性ではないものの、トイレの赤カビに効果的な重曹。重曹は、赤カビだけでなく黒ずみに効果があります。
重曹と反対なのがクエン酸で、重曹で落とせない汚れはクエン酸を使ってみるといいと言われています。重曹はアルカリ性でも、弱アルカリ性なので赤カビにも効果があると言われています。
トイレの赤カビの落とし方③:塩素系の洗剤で落とす
ガンコな取れない赤カビには塩素系の洗剤を使います。塩素系で有名なのはカビキラー。
塩素系の洗剤は、ものを白くするはたらきがあり、主成分は次亜塩素酸塩。タオル、衣類の漂白に使うことが多く、菌や汚れを一掃してくれるので便利です。花王のハイター、キッチン泡ハイター、ジョンソンエンドジョンソンのカビキラーも塩素系です。
掃除にこれを使うと便利!
トイレ掃除では、トイレブラシを使う人もいますが、何度も使うことで汚れてしまうことが多いです。
そのため、捨てる前の歯ブラシを使って1ヶ月に1度の徹底的な掃除を心がけてみましょう。
- 便座の蓋
- 便座の蓋の裏
- 便器のつなぎ目
- 床と便器の間の隙間
便器だけでなく、床と便器の隙間にも赤カビが発生していることがあります。ハブラシの買い替えのタイミングで汚れをしっかり落とすことが大切です。
トイレの赤カビの予防法
トイレの赤カビは、麹菌の一種であるロドトルラが原因。そして高い繁殖力をほこります。
湿気が多い場所を好むこと、原因要素をなくして、トイレの赤カビを再発させないようにしましょう。
男性には座ってトイレをしてもらうようにする……
男性が立ってトイレをすることで、尿が床や壁に飛んでいます。そのため、座ってトイレをしてもらう習慣をつけるようにします。
トイレを定期的にふきそうじ……
トイレマットを敷いていない場合、床に赤カビの原因になる尿が飛び散っていることが多いです。トイレ用のシートでふきそうじをすることで、トイレ内をキレイに保つことができます。
換気をする……
トイレの窓を開けずにいるとじめじめと湿気のたまった室内になるため、定期的に換気をしてみてください。トイレに窓がない場合は換気扇を回すこと!トイレの換気扇は、1ヶ月あたり数十円から数百円程度でそこまで高くありません。
トイレの赤カビができないように!
トイレの赤カビを取る方法を実践し、予防法で再度できないようにすることが何より重要。
お客様が来たときにトイレの赤カビがあると幻滅されてしまうこともあるので、できてしまった時は洗剤を駆使し、予防法を実践していきましょう!