前回、薬の誤飲が引き金で胃もたれになった話をさせて頂き、胃カメラをすることになったという流れで締めくくりました。今回は胃カメラを初めてされる方むけに、以下の事側を説明したいと思います。
- 胃カメラは鼻から?口から?大きさはどれぐらい
- 口からの胃カメラで気を付けることは?
- ピロリ菌除去、病理診断、ポリープ除去の場合の費用は
- 保険適用、症状観察の場合の費用は
- 胃潰瘍のみの場合はどれぐらいかかる
- 鎮静剤は打ったほうがいいかどうか
最後までお読み頂き、胃カメラを受ける際の参考にして頂けると幸いです。
目次
胃カメラは口からの場合が大半
胃カメラは極論ですが鼻の穴が大きいか、鼻の穴が奥まで真っ直な人でない限り、鼻ではなく口からになります。鼻は注射器状の麻酔薬を鼻の中に垂らすのですが、そもそも鼻の奥までカメラが入らなかったので、口からとなりました。参考までに鼻から胃カメラの検査の画像を載せておきます。
病理検査や、ピロリ菌除去が目的となると口からのカメラが必要になるので必然的に口腔からの胃カメラになります。
胃カメラを受ける流れ
胃カメラを受ける際の流れは以下の通りになります。
- 問診表に記載
- ジメチコン(胃の中の泡を消す液状の薬)をカップ1杯飲む
- 喉の局所麻酔薬(リドカイン)をスプレーして貰う
- 鎮静剤を打って貰う人は、ここで打って貰う
- 左肩を下にして横になり検査開始
筆者は麻酔薬が効きにくい体質なのと、車で来院したのもあり鎮静剤なしで胃カメラにのぞみました。結論から言うと、初めて胃カメラをされる方は車を運転しないのであれば、鎮静剤の利用をお勧めします。
胃カメラは鎮静剤なしだとキツい?
胃カメラは鎮静剤なしだと体力、気力的にもキツいでしょうか。消化器内科の先生方がおっしゃる通り、胃カメラを上手に受けるコツは『リラックスすること』につきます。
寝落ちするほど疲れた状態で検査に挑むのも鎮静剤なしで検査にいくコツと体験談で書かれている方もいらっしゃいますが、それは眠気が緊張に勝つからです。私の場合は局所麻酔もあまり効かず、喉にリアルに異物が入る感が拒めない状態でした。
内視鏡検査で手術を免れることも
胃カメラの検査の結果、筆者の胃の痛みは胃潰瘍と誤飲した薬の破片が胃壁に刺さっていたのが原因でした。顎をひいて目だけで胃壁のビデオスコープを見て驚く程です。
後1週間検査が遅れたら開腹手術と言われ寒気がしましたが、お腹の中の異物を取り除いて貰って数時間後には、胃のキリキリした痛みが、かなり軽くなりなした。
内視鏡検査の費用は?
内視鏡検査の費用は、筆者の場合、内訳は以下の通りでした。
- 再診料
- 処方箋(胃潰瘍の為)
- 胃カメラ検査代
3割保険適応で、11,680円です。鎮静剤を使うと15000円ぐらいになったかと思います。この他に胃カメラでオプションを付けると費用は以下の通りに跳ね上がります。
- ポリープ切除(+2万円)
- 病理検査(ピロリ菌検査、除菌:+5000円~8000円)
総合病院にもよりますので、お住まいの病院によっては診察料の差額があるかもしれません。
診断結果は胃潰瘍
診断結果は胃潰瘍でしたので7日間夕食時に服用する内服薬を処方されました。検査後に黒い便が出た場合のみ、病院に電話を入れてから来てくださいという事でした。
何故黒い便が危ないのかという理由については、上の動画で詳しい説明がされています。
初めての胃カメラについてまとめ
初めての胃カメラについてまとめると以下の通りになります。
- 胃カメラは鼻腔、口腔の二種がある
- 初めての人、鎮痛剤を使わない人、病理検査をする人は口腔から
- 車を運転しないなら鎮痛剤を使うのがお勧め
- 検査はリラックスしてうけること
- 胃の中の小さな異物混入を取り除くことで開腹手術を免れることも
- 費用は病理検査なし、保険適応で15000円、病理検査ありなら3万円が目安
慢性胃炎など消化器系の調子の悪い方は、保険だと思い、数年に一度の胃カメラをしてみてはいかがでしょうか。