買い替え方法次第でお得になるのが自動車税です。車の買い替えで悩みの種が税金ですね。
いつ買い替えればお得になるのか、車は売ればいいのか廃車にすればいいのか、お車の状態にもよります。今回は元ディーラー整備士で、2回目までは売却、3回目は廃車にした筆者が以下について解説させて頂きます。
- 自動車税を節約するのは何故月初めがいいのか
- 廃車は自動車税の還付が受けられる方法と手続き方法
- 売る場合は、業者が売却額に上乗せするからくり
- 廃車になる場合も売れる最後の手段
前回まで車庫証明は自分で取る方法、ディーラーローンのからくり、車検シール改定など車に関する知識を解説させて頂きました。お車代替えをお考えの方に参考になれば幸いです。
目次
廃車手続きはディーラー、還付金受け取りは地銀で
お車代替えの際、廃車にする場合は、廃車にする旨をディーラーに伝え廃車手続きをして貰います。自動車税の課税対象から外れるので、代替え後に、支払すぎた税金が後から還付されます。
還付金受け取りは、自動車登録抹消後1~2カ月後で書類が届きます。筆者は7月中旬に代替したので、9月に書類が届きました。
書類の形式は各都道府県により縦長、横長と様式が違います。書類に印刷されている項目は以下の通りです。
- 自動車税を払った人(自動車の持ち主)の住所氏名
- 廃車する自動車の管轄都道府県(廃車と同時に引っ越した場合は前にお住まいの都道府県)
- 支払内容・課税番号(廃車にした車のナンバー)
- 支払番号
- 還付金金額
- 還付場所の地銀
還付金を受け取れるのは、都道府県の地銀です。お勤めで銀行窓口が開いている時間帯に本人が受け取れない場合は、記載されている委任状に委任者の名前を記入しましょう。
還付金を受け取れるのは、都道府県の地銀です。お勤めで銀行窓口が開いている時間帯に本人が受け取れない場合は、容姿に記載されている委任状に記載しましょう。
還付金受け取りの際は、本人確認書類を忘れずに
還付金受け取りの際は、銀行窓口のネット予約が便利です。受け取りの際には委任者の場合でも本人確認書類(免許証が一番、写真入り)を持って行きましょう。
還付金は現金で戻ってきます。
ディーラーに廃車にすると言われるケース
ごく稀に優秀なディーラーの営業マンは、転売すればいい場合と廃車にしたほうがいい場合の見積もり両方を持ってきます。何故なら転売しても自社が損害を被る車は引き取りたくないからです。
私も前に乗っていた車は長年付き合いのある営業マンから『廃車にした方がいい』と言われました。俗に下回りが錆びている車は売れないと言いますが、下回りが錆びているのは論外です。それ以外にも以下の様な車は市場価値がないと見なされ、売れません。
- ボディの腐食(サビ)が見た目に比べかなり進んでいる
- 走行距離に比べて年式が古く、ゴムパッキンなどの細かい修理部品がない
- 軽自動車、SUV車の様に汎用性のある車ではない
- 初年度登録が中途半端に古い(20年など)
中古車でも希少価値の高いクラッシックカーは、自分で直してでも使うマニアが居ますが、平成初期登録の中途半端に古い車は、よほど状態が良くないと、市場価値は二束三文になります。日本で中古車市場で売りにだせる条件では、錆がなく保存状態が良いこと、ワンオーナーである事、走行距離が少なくエンジンの痛みが少ないことです。
廃車になる車でも転売できる所はある?
ディーラーでも廃車になる車でも、部品として扱ってくれる会社ならお値段はつきます。
会宝産業の様に、車そのものを解体し部品として扱い、データ化し、諸外国に売る会社ですと、車をきちんと査定して貰えます。
それだけでなく自分が持っておきたいオリジナルパーツも、解体時にお取り置きして貰えますね。ディーラーに渡してしまうと、全てゴミになってしまいます。特注の本革で作ったドライビングシートも椅子に生まれ変わります。
車を売却した場合は税額を上乗せになる
車を売却した場合は、業者側が買取金額に税額分を上乗せしてくれます。手続きは不要で見積もりもだしてくれます。見積もり段階で出さない業者がいれば、売りにだすべきではありません。
軽自動車は購入時の自動車税納付がないため、廃車後の税還付はありません。こうした理由から売った方がお金になります。
いかがでしたでしょうか。
自動車税は購入翌月から翌年3月までの分を購入時にまとめて納税するシステムです。いつ車を購入しても1か月分の自動車税を払わないといけないので、月初めの購入は自動車税の観点から見るとお得になります。
だからこそディーラーや中古車販売業は決算期に車のセールをします。本体価格をなるべく安く抑えて、どうにもならない税金をお客様に払ってもらう為です。
税金のからくりを理解し、車の代替えをすすめるのも、いいと思います。