年末年始の暴飲暴食、お正月のおせち料理などで体重が増えた人は、ダイエットをしたいと考えるはず。そんな時、運動以外でできるだけ楽に、サウナや温泉、スーパー銭湯で痩せられたらいいと思います。
しかし、サウナやサウナスーツでのダイエットは、逆効果という説もあります。サウナでのダイエットはできるものなのでしょうか。
目次
サウナでのダイエットはできない!?カロリー消費量はどのくらい?
まず、結論から言うと、サウナでのダイエットは「できません」。
その理由は、サウナで過ごしてもカロリーがそこまで高くないこと、サウナでは汗をかくだけで痩せられるわけではないことの2点があげられるからです。
サウナに入ることでのカロリー消費は、100~120kcalと言われています。ただし臨床報告からの正確なデータではありません。サウナに入ることで代謝の量は約2割上昇します。
サウナでのダイエット効果は?ウォーキングやジョギングと比較
人間は、何もしないまま座っていると基礎代謝でも1時間80kcalを消費。それがサウナに入ると、2割程度上がり1時間あたり100kcal程度が消費されます。
ウォーキングをすると1時間150kcal。
運動と比較すると
座っている……80kcal
サウナ……100kcal
ウォーキング……150kcal
ジョギング……320kcal
心拍数が上がったため、カロリー消費量は多くなりますが、サウナでは筋肉を使っていないので運動量としてはそこまで高くありません。しかも1時間サウナに入り続けると脱水症状も心配です。多くの人が10分くらい入ると、暑くて出るのではないでしょうか。10分のサウナだと、100kcal÷60×10=16.66kcalです。
そしてサウナで落ちた体重は水を飲むことで元通りになってしまいます。
サウナでのダイエット効果は?逆効果だったって!?
結論から言うと、サウナは汗をかくだけで痩せることはありません。サウナでは、体内の水分が排出されているのみ。脂肪は燃えていません。
そして、ダイエット効果から見ると「逆効果」な人もいることがわかりました。
サウナで太る人は
- サウナで汗をかいたと言ってビールを飲む
- サウナに入った後にカロリーの高い食事を摂る
この2つをしています。
サウナでのダイエット効果はなく、ただ座って汗を流しているだけ。サウナの後に体重をはかると1kg~2kg下がっているので痩せた錯覚になります。しかし、水分を補給すると体重は元に戻ります。そこにカロリーの高いビールを飲むことで余分にカロリーをとってしまうことになります。
ビールは100gあたり39.9kcal。350ml缶だと140kcal前後。小盛りのごはんと同じくらいのカロリーです。スーパー銭湯にある定食屋さんでからあげ定食やとんかつ定食などを食べると、それだけでカロリーオーバー。
サウナ失った水分を水やお茶ではなく、ビールやジュースのようなものでカロリー摂取をしてしまうと自然と太ります。
サウナでは代謝が下がるのでダイエットに逆効果の説も!
サウナに入ることでダイエットに逆効果の説は、他にもあります。
- サウナに入ると熱すぎてしまい、身体が危険を察知して代謝が下がる
- 脂肪分解酵素のリパーゼがはたらかなくなる温度に
暑いところにいると、脂肪が溶けてくれるような気がするのは錯覚で、逆効果。サウナだけでなくサウナスーツを着てのダイエットも汗をかくだけで体内の水分を蒸発させているだけなので、夏の時期のサウナスーツでの運動は脱水症状が心配です。
サウナ好きのダイエッターは脂肪を分解して代謝アップをしてくれると勘違いしていますが、痩せないどころか、サウナやサウナスーツで痩せにくい体質を作っているのかも……。
サウナでの美肌効果はある!心臓にはいい効果も!
サウナのダイエット効果はないのですが、健康効果はあります。
- 血圧を下げる効果がある
- 肌の保湿ができる
- 心臓・血管にもいい
- 風邪予防ができる
サウナに入ることで心臓病を予防したり、風邪を予防する効果があると言われています。
フィンランドでは心臓や血管の病気を抑えられるとして、フィンランド式サウナが一般家庭でも普及しています。高血圧を改善したりすることもできるため、高齢者にも人気です。日本だけでなく海外でも人気のサウナ。痩せるダイエット効果はないものの、美肌効果や健康効果はあるんですね。
サウナでのダイエットを期待するなら半身浴・岩盤浴がおすすめ
もし、痩せたいのなら、痩せやすい体質づくりができる入浴方法を推奨します。
ダイエッターにおすすめなのは、半身浴、岩盤浴のようなゆっくり入る入浴法。これらは冷え症を改善してゆっくり身体を温める効果があり、脂肪を溶かす汗を流すことができます。
岩盤浴でも汗をかきますが、施設ではミネラルウォーターや水素水など0kcalの水を飲むことを推奨していて、それも痩せやすい身体づくりには必要な点。汗をかいたら水などを飲み、余分なカロリーを取らないようにしましょう。
スーパー銭湯や温泉などでゆっくり時間をかけて入浴することは健康にもいいです。